我ら地球防衛中学生!!


「山崎、大変なの!斉藤が倒れて、意識がないのよ!」


 佐倉の報告。


『雄二が?』


 祐太の言葉。それに呼応するように、他のクラスメイトからも通信が入る。


『え?斉藤倒れたのか?』


『だったら、艦長は誰がやるんだ?』


『大丈夫なの?』


「命に別状はありません。それより、美並さんがパニック状態に陥っていますの!」


『え、美並が?どうしたのさ、美並?お腹痛いの?緊張してるの?人という字を書いて飲み込むんだよ。入と書くと呪われるよ。あ、それより女装する?でも、美並は女の子だから、男装の方がいいかな?あ、そうだ。今度ナンパすればいいよ。そうすれば度胸がつくらしいから。』


 ・・・・・・・まったく、せっかく格好いいと思ったのに、コレだよ。


 本当に、祐太は・・・。


「・・・私の惚れた男だけはあるで・・・。」


 誰にも聞こえないような小さな声。


『え?』


 聞き返されたって、答えるものか。


「なんでもないわ。もう大丈夫や。花子、佐倉、すまんかったな。花子、通信フルオープン。佐倉は現状を知らせてくれ。操舵手は私が兼任する。」


 美並楓・・・復活・・・。


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