我ら地球防衛中学生!!


「大丈夫ですの?」


 花子が不安そうな声を上げるが・・・。


「隕石に追いつけるのは、私ぐらいやろ?佐倉、隕石は?」


「もう、地球の引力圏内。大気圏突入してる!予想追突時間、残り30分。」


「最悪やな。」


 そういいながらも、体制を立て直した、楓の行動は早い。


 再度、戦艦ホムラ全速前進。


 戦艦ホムラには、重力装置がある。


 大気圏との摩擦熱がない分。こちらに分があるはずだ。


 そう願いたい。


 しかし、もうこうなったら、地球圏内で主砲を撃つ以外に方法はないな。


「吉田君そっちは、何人無事?」


 操舵輪を握りながら、怒鳴る。


『僕を含めて三人ぐらい。二人とも、大した怪我じゃないけど、様子は見たほうがいい感じ。』


 つまり、吉田君は主砲を任せるとして、後は二人か。


「全員、右舷に回してや。左から、隕石に回り込む!」


『了解。』


「カルラの方は?」


『・・・私だけ・・・』


 最悪やな。

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