やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】

「・・・・真木さん。」



私とサルとキジが、真木ヒナタを見つめる。



「・・・・まぁ~、人間、誰でも間違いくらいするよな。・・・・それにしても、当たったのがポチでよかったよ。」



真木ヒナタが笑う。



「・・・まったく、本当ですよ。私に当たってたら、どうするんですか?ポチさんでよかったですよ。」



「まったくです。」



私の言葉にサルとキジも同意した。



「なぁ~に~を~言ってるんですかぁ!!!!!!!!!」



鬼の形相でゆっくりとポチが立ち上がる。



「あれ?生きてた?」



「当たり前ですよ!生きてるに決まってるでしょ!!それとも殺したかったんですか!!!」



私の言葉に怒りの表情で答えるポチ。



そんなポチから目を逸らす私。

< 116 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop