やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・真木さん。」
私とサルとキジが、真木ヒナタを見つめる。
「・・・・まぁ~、人間、誰でも間違いくらいするよな。・・・・それにしても、当たったのがポチでよかったよ。」
真木ヒナタが笑う。
「・・・まったく、本当ですよ。私に当たってたら、どうするんですか?ポチさんでよかったですよ。」
「まったくです。」
私の言葉にサルとキジも同意した。
「なぁ~に~を~言ってるんですかぁ!!!!!!!!!」
鬼の形相でゆっくりとポチが立ち上がる。
「あれ?生きてた?」
「当たり前ですよ!生きてるに決まってるでしょ!!それとも殺したかったんですか!!!」
私の言葉に怒りの表情で答えるポチ。
そんなポチから目を逸らす私。