やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・何で目を逸らすんですか?・・・・もしかして、本当に死んで欲しかったんですか?」
視線を逸らした私にだんだんと近づいてくるポチ。
「・・・さすがに死んで欲しいってことは・・・・・・・ない・・・かな?」
「なんで疑問形なんですか!!しっかり否定してくださいよ、小夜姉さん!!!」
「そうだぞ、小夜。死んで欲しい時は、しっかりとポチに伝えないと、鈍いポチには伝わらないぞ。」
私とポチの会話に真木ヒナタが入ってきた。
「わかりました。真木さん。」
真木ヒナタの言葉にしっかりとうなずく私。
「違うでしょ!!!そこは%$&#・・・・・・・!!!!わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~ん」
最後の方は何を言ってるのか意味不明な言葉を叫びながら、ポチは、どこかに走り去っていった。
「・・・・あれだけ元気なら大丈夫だな・・・」
「・・・・そうですね。」
真木ヒナタと私は、少し安心した様子でうなずきあう。