やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・ところで何してるんですか?」
私は、真木ヒナタに聞いた。
「聞きたい?どうしても聞きたい?」
何故かうれしそうな真木ヒナタ。
「いや、別に・・・」
「しょうがないな!特別に小夜だけに教えてやろう!!」
私が言い終わる前に話し始める真木ヒナタ。
「これはな・・・・お・と・し・あ・な。・・・落とし穴を作るんだよ。」
にやけた笑いの真木ヒナタ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰を落とすんですか?」
「決まってるだろ!・・・・・・・・・・・・・誰か落としたい奴いるか、小夜?」
どうやら真木ヒナタは、落としたい人がいるわけじゃなく落とし穴を作りたいために作るらしかった。
「・・・・普通の人は、落とし穴に落としたい他人なんかいませんよ?」
常識で答える私。