やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・・・・・・・・・・・ちょっと、私の話、聞いてくれますか?」
私は、先ほど執事にした話と同じ私の過去の話を真木ヒナタに話した。
「・・・・ふ~ん。大変だったんだな、小夜も。・・・・よし!それじゃ、話聞いたから、金くれ!」
真木ヒナタが、私に右手を差し出す。
「違いますよ!ここからが本題です。あの・・・私、アパートの部屋に1回戻りたいんですけど・・・その・・・話したとおり、借金取りがいるかもしれないから・・・」
「わかったぁ~!まかせろ、小夜!その借金取りを殺せばいいんだな!俺の得意分野だ!」
真木ヒナタが叫ぶ。
「真木さん・・・・ぜんぜん、わかっていませんよ。いいですか?殺しちゃ駄目です。」
しっかりと真木ヒナタに言い聞かせる私。
「何だよ、小夜!それじゃ、どうすればいいんだよ!もう、小夜の話、わかりにくい!!」
私の話を最後までまったく聞かない真木ヒナタが、文句を言う。