やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】

「この曲がり角を曲がれば、私の住んでいたアパートです。」



組長と真木ヒナタに声をかける。



「小夜!」



いきなり真木ヒナタが、私を睨みつける。



「な、何ですか?」



いきなり真木ヒナタに睨みつけられて驚きながら、真木ヒナタを見る私。



「お前な、ナビが教えてくれる前に言っちゃ駄目だろ!!ナビが言うのを楽しみにしている人もいるんだぞ!!」



私は、真木ヒナタが言ったことと同様の内容を言っただけだけにも関わらず、何故文句を言われるのか理解できなかったが、どうせ道理は通じないので謝っておく。



「・・・・すいません。今後、気をつけます・・・」



「まぁ、わかればいいよ。」



意味のわからないことで真木ヒナタに謝らされながら、車は無事、目的地に到着した・・・・はずだった。



「・・・・・ここか、小夜?」



車の窓の外の景色を眺めながら、確認してくる組長。

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