やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「あ・・・すいません。私、逃げたんでどの組かは・・・・・。あっそうだ!ポチさんに聞けば、わかります。」
「ん、何でそこでポチ?」
真木ヒナタと組長が私を見た。
「あの・・・私のアパートに乗り込んできたのが・・・ポチさん達なんですよって組長!前~!」
私の叫びを聞いて、組長は間一髪、前から来た車をかわす。
「大和!お前は、後ろ向くなよ!」
真木ヒナタが、焦った声で組長を責める。
「あははは~、悪かったよ。まぁ~という事は、一回、組に戻るってことだな。」
まったく悪いと思った様子もなく組長が言った。
「そうだな。」
「ですね。」
真木ヒナタと私は、組長の言葉に同意する。
私達は、ポチから話を聞くために組へと戻っていった。