やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「まぁ~1万円のためなら、俺は、大和でも殺すよ。」
真木ヒナタも笑顔で胸を張る。
「・・・・ヒナタさん・・・1万円というのは、どういう事ですか?」
執事が、真木ヒナタを見る。
「えっ、小夜が1万円をくれるっていうから、ボディガードを引き受けたんだよ。」
真木ヒナタは、一切隠そうとせずに、真実を告げる。
私が、真木ヒナタと組長のために言わなかったのに、まったく意味がなかった。
「・・・・まさか、組長もですか?」
執事、鬼の形相で組長を見る。
「何言ってるんだよ。違うよ。」
真木ヒナタが、笑いながら否定する。
組長は、真木ヒナタのフォローにナイスという表情を向ける。