やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「サブさん・・・・ありがとうございます。」
私は、サブにお礼を言う。
「サブさん。」
執事が、笑顔でサブを見た。
「はい?」
「サブさんは、小夜さんのことが好きなのですね。いいことです。好きな女性のことを死んでも守るのが男です。」
いきなりの執事の爆弾発言。
私とサブは、執事の言葉に一瞬、視線を絡ませるが、すぐに別々の方向に視線をずらす。
「も、も、も、もう・・・りゅ、龍一さん、急に何をいうんですか!」
私は、赤を超え、今にも血管が切れそうなほどの顔色で執事に文句を言った。
「2人とも若いですね。」
そんな私とサブの様子を見て、執事はうれしそうだった。
「あの!執事さん!」
いきなりサブが、真剣な眼差しで執事を真正面から見つめる。