やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「何ですか、サブさん?」
執事もサブを見る。
「し、し、執事さんは、小夜のこと、どう思っているんですか?」
今度は、サブの爆弾発言。
私は、もうどうしたらいいのか・・・穴があったら入りたいくらいの気持ちだった。
「私ですか?」
「そうです!」
「・・・そうですね。私にとって小夜さんは、・・・・・。」
執事は、少し考え込む。
「・・・・・・・言葉にするのが難しいですね。少なくとも、大事な人のひとりですよ。・・・・そうです、小夜さんは、私の大事な人のひとりです。」
執事が、2度繰り返す。
「・・・・大事な人?」
サブは、意味が分からず、困ったような表情をしている。
「そうですね。もし、サブさんが、小夜さんと結婚させてくれといったら、私を倒してからにしなさいと言うかもしれませんね。」
執事は、微笑みながら、サブを見た。