やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「ヒナタさん、いくらエアガンでも、もしもということがあるので、やめてくださいね。」
執事は、笑いながら、真木ヒナタに声をかける。
「・・・・しょうがないな。・・・・今日は、勘弁してやるけど、また、同じようなこと言ったら、龍一の前に俺を敵にまわすと思えよ。」
なぜか異常に怒っている真木ヒナタ。
「・・・・・わかりました。覚悟しておきます。」
真剣な表情に戻り、サブが言った。
そんなサブの表情を見て、私は・・・・少しカッコいいと思った。
「・・・ヒナタさん、あまりサブさんをいじめてはいけませんよ。」
執事は、苦笑いしている。
「俺は、いつでも本気だよ。・・・ついでに、この拳銃は、本物だよ。」
ニヤッっと笑う真木ヒナタ。
サブは、真木ヒナタの告白を聞いて、一気に顔中に汗が溢れだす。