やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「ブッブッブッブッブッブ~!ななななななな、何?」
顔に水をかけられたポチは、混乱した様子で起き上がった。
「起きたか、ポチ?」
真木ヒナタが、起きたポチに話しかける。
「えっ?あっ、真木さん・・・・おはようございます。」
ポチは、まだ寝ぼけた様子で真木ヒナタを見た。
「ん・・・何か匂わないか?」
鼻をクンクンさせて、真木ヒナタは、辺りを匂うフリをする。
ポチは、真木ヒナタの言葉に反応して、同じように匂うフリをするが、その途中で、自分の下半身の濡れに気づいた様子。
明らかにポチの様子が挙動不審になる。
「どうした、ポチ?匂いの元がわかったのか?」
わざとらしく聞く真木ヒナタ。