やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「・・・安心しろよ、ポチ。俺達、仲間だろ?言うわけないじゃないか。」



明らかにウソクサイ真木ヒナタの優しさ。



「ま、真木さん・・・アッシ、今まで真木さんのこと、クソ野郎だとか、死ねばいいのにとか思ってきましたけど、本当は、いい人だったんですね。」



ポチの言葉に、笑顔の真木ヒナタの表情が、一瞬、無表情に変わった。



しかし、すぐに元の笑顔に戻る。



「・・・・ところで聞きたいことがあるんだけどな、教えてくれるか、ポチ?」



「アッシで出来ることでしたら、何でも言ってください。」



「そうか、それじゃ、ポチが、この組に入る前にいた組は、どこだ?」



「アッシが、前いた組ですか?・・・・鮫田組ですが・・・・何か問題でも?」



ポチが、少し不安そうな表情でみんなを見る。
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