やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「鮫田ですか・・・面倒なところですね。」
執事が、ポチの言葉を聞いて、つぶやく。
「それで、お前が小夜のアパートに借金取りに押しかけた時のことは、覚えているか?」
真木ヒナタは、続けてポチにたずねる。
「小夜姉さんのアパート?借金取り?」
ポチは、理解できない様子で私を見る。
私は、そんなポチにポチが私のアパートに借金取りに来た時のことを説明した。
「えっ?あれって・・・・小夜姉さんのアパートだったんですか?・・・・という事は・・・あの若い女も小夜姉さん?」
「うん。」
私は、ポチの言葉にうなずく。