やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「・・・・・・・・・・・すいませんでした。アッシの小夜姉さんとは知らずにあんなことやこんなことをして・・・」



すでに芸術の域にまで達したポチの土下座。



「いや、いいですよ。・・・・借金していた私の両親も悪いんですし・・・」



私は、土下座をしているポチに声をかける。



「それで、ポチさんは、鮫田組の組長に言われて、小夜さんのアパートに借金取りに行ったんですよね?」



執事が確認する。



「・・・ええ、前の日に鮫田の組長に呼び出されまして、この仕事をこなせば正式に組員にしてやるといわれましたので。」



「前の日に?・・・その日に言われて、すぐ行ったわけではないんですか?」



執事が、ポチに確認する。



「えっ、あ、はい。言われた日は、所用がありまして、次の日に行きました。・・・あの~キジに確かめてもらってもいいですけど?キジも一緒に組長から命令を聞きましたから。」



「・・・サルは?」



真木ヒナタが、ポチに聞いた。

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