やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「ヒナタさん・・・反則も何もないでしょう?早く小夜さんに給料をかえしなさい。でないと、来月からお小遣い減らしますよ?」
「え~・・・しょうがないなぁ~・・・」
真木ヒナタは、執事の言葉で渋々、私に給料の入った封筒を返した。
「もう、真木さん、冗談になっていませんよ。」
私は、真木ヒナタに文句を言いながら、封筒を受け取った。
「ところで、龍一、こんな朝早くに外で何してたんだよ。」
真木ヒナタが、執事を見た。
「人を迎えに行っていたのですよ。」
そう言って、執事がドアから中に入り、外にいた人物を中へと招き入れる。
入ってきた女性は、金髪の外国人だった。
「・・・・・レナ。」
真木ヒナタが、驚いた様子でその入ってきた女性を見た。