やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「まぁ、レナさん、ヒナタさんを責めるのは、それくらいにしていただいて、久しぶりに会ったんですから。」
執事が、真木ヒナタに助け船を出す。
「もう、そんなこと言って、龍一さんも、ヒナタお兄ちゃんが、撃たれた時にすぐに連絡してくれればよかったのに!」
今度は、助け船を出した執事が責められる。
「えっ・・・そうですが、アメリカにいるレナさんに心配かけてはいけないと思いまして・・・」
歯切れの悪い執事の言い訳。
「そうだぞ!龍一が、レナに連絡しないから、俺が、レナにビンタされたんだぞ!」
「・・・ヒナタさん、あなた・・・・」
執事に助け船を出してもらいながら、あっさりと裏切る真木ヒナタ。
ガチャ
その時、部屋のドアを開けて、組長が入ってきた。