やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「真木さん・・・」



うれしそうな表情で真木ヒナタを見つめる私。



「だって考えてみろよ。あんなに暴力的な事で役立つ女なんてなかなかいないぞ?まぁ~確かに、女的な事は出来ないかもしれないけど、男的な仕事なら小夜は完璧じゃないか。」



笑顔で私を褒めているつもりの真木ヒナタ。



いつもとは違い悪意がないだけ、余計にたちが悪かった。



「・・・・真木さん・・・それじゃ駄目なんですよ・・・」



私は、悲しそうな表情で真木ヒナタを見る。



「・・・次に行きましょうか、小夜さん。」



執事が、私の肩を軽く叩く。

< 218 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop