やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・・・・小夜姉さんなんか・・・死んじゃえばいいんだぁ~!」
ポチは、子供のような捨て台詞を残して、走り去って行った。
「・・・・邪魔者がいなくなってくれた所で、話を進めましょうか。」
執事が、走り去るポチを冷たい目で見送った後で話し始めた。
「あの~・・・準備って?」
私は、真木ヒナタを見た。
「えっ?小夜の明日の予行演習だよ。」
真木ヒナタが私を見る。
「予行演習?」
「そうです。1回、だいたいどんなものか、やっておいた方がいいでしょう。」
執事が、意味の分かってない私に説明してくれた。
「こっちの部屋だぞ。」
真木ヒナタが、私と執事を連れて、その予行演習のための部屋へと歩いていった。