やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「龍一さん・・・」
私も、執事の言葉のあまりのうれしさに目をウルウルさせながら、執事を見つめる。
「う~ん、なるほど!小夜さんと龍一さんは、付き合ってるのですね!私、ピンッときました。」
私と執事の様子を見ていたレナが、うれしそうに声を出す。
「ち、ち、違いますよ。」
レナの言葉に焦った私は、必死に否定する。
「そうですよ。違いますよ、レナさん。」
執事も、冷静にレナの言葉を否定した。
(・・・・そうなんだけど・・・・)
私は、自分が否定しておきながら、執事から直接的に否定されると意外とショックが大きかった。