やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「私と小夜さんは、そんな軽い関係ではなく、血よりも濃い絆で結ばれた師弟の関係です。」
いたって真面目な表情の執事。
「龍一さん・・・」
私は、執事の言葉がうれしくて、執事を見つめる。
「・・・いいか、レナ。お前は、こんな変な関係なんかつくるんじゃないぞ。」
真木ヒナタが、私と執事を指差して、レナに言い聞かせた。
「変な関係って・・・」
私は、真木ヒナタを睨む。
「小夜さん、ヒナタさんには理解できないんですよ。・・・可哀相に・・・。」
執事は、少し馬鹿にした表情で真木ヒナタを見下した。
「カッチ~~~ン!!前から龍一には、何度も言おうと思っていたけど、小夜は、俺のおもちゃでもあるんだからな!」
真木ヒナタが、執事を睨みつける。