やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・さあ?・・・とりあえず、白い粉は、小麦粉みたいだな。」
サブは、テーブルの上に積もった白い粉をひと舐めして言った。
「・・・・いつからヒナタお兄ちゃんは、忍者になったのですか?」
驚いた表情で私達に話しかけてくるレナ。
「・・・・・・さあ?私達にも、わかりません。」
私は、レナにそう答えることしかできなかった。
結局、私の予行演習は、そのまま、うやむやのままに終了した。
私は、まともな予行演習が出来ずに心配になったけど、今さら、泣き言を言っても始まらないので覚悟を決める。
そして、その日は、早めに眠りにつき、いよいよ運命の朝を迎えた。