やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・何か言いましたか?」
冷たい表情で床に転がったポチを見下す執事。
「・・・・いえ、何でもありません。・・・・頑張ってください。」
執事から目を逸らしながら、答えるポチ。
「それでは、皆さん。決まりましたら、別室まで呼びに行きますので、待機しておいてください。」
そういい残して、執事は、部屋のドアを閉める。
私は、状況のつかめないレナと一緒に別室に歩いていった。