やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
そして1時間後、執事が、別室に呼びに現れた。
「皆さん、お待たせいたしました。詳細が決まりましたので、先ほどの部屋に来ていただけますか?」
執事に言われ、再び、先ほどの部屋に移動する。
全員が移動し終わったのを確認して、執事が、静代を見る。
「それじゃ、勝負内容をいうよ。」
その部屋にいる全員の視線が、静代に集まる。
「勝負は、先に2勝した人が勝ち。3人いるから、最大4回戦わなくちゃいけないわけだね。最少だと2回戦えば終わるけどね。アタシは、めんどくさいから誰かがさっさと2勝して欲しいんだけどね。」
静代がため息をつく。
「静代様、話を進めてください。」
執事が、静代を見る。
「わかってるよ。勝負内容は、1回ごとに変える。最初の勝負内容は、料理だよ。大和とアタシと龍一とヒナタが審査するからね。」
「料理得意ですわ!」
静代の発表を聞き、葵が勝ち誇る。