やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「ないよ。あんたらは、とりあえず、大和に食べさせたい物を作ればいいんだよ。」
「俺は、和食好きだな!」
場に似合わずのんびりした組長の表情。
「え~、それでは、今から、厨房は、ご自由に使用されて構いませんので、明後日の料理勝負の準備に取り掛かってください。小夜さんとレナさんは、必要な物がありましたら、私に言ってくだされば、ご用意させていただきます。葵様は・・・・」
執事が、葵を見る。
「必要ありませんわ!葵は、自分で用意します。」
執事に言い切る葵。
「かしこまりました。それでは、只今より、料理勝負開始致します。」
執事の言葉により、ついに勝負がはじまった。