やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
第4節:準備
「料理かぁ~・・・・」
私は、発表のあった部屋で途方に暮れていた。
というのも、私は、まともに料理したことがなかったから。
そんな私に真木ヒナタが近づいてきて、肩を叩く。
「すまん、小夜。」
いきなりの真木ヒナタの謝罪。
「どうしたんですか?」
驚く私。
「小夜のために小夜の得意な格闘系な種目にしようとしたけど、ダメだった・・・」
落ち込む真木ヒナタ。
「・・・・余計な事は、しないでくださいね。」
「何でだよ、小夜!!せっかく俺様が、小夜のためにしてやろうとしていたのに。」
「何度も言いますけど、私、女の子ですからね。格闘技なんか得意じゃありません。」
にらみ合う私と真木ヒナタ。