やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「まぁ~まぁ~、お二人とも落ち着いてくださいよ。今こそ、アッシ達、チーム小夜が、一丸となって勝負に挑むべきではありませんか?」
ポチとサブが、私と真木ヒナタの側に来た。
「ポチさん・・・・」
今回ばかりは、私の苦手な料理とあって、いつもとは違い、少しポチが頼もしく見えた。
「そうだな。今回は、ポチの言うとおり、チーム小夜で頑張らないとな。」
真木ヒナタも珍しく同意した。
「俺も頑張るよ。」
サブもやる気に満ちた表情で私を見る。
「皆さん・・・ありがとうございます。私、頑張ります。」
私は、真木ヒナタ、ポチ、サブを順々に見た。
そんな状況の中、真木ヒナタに声がかかる。
「ヒナタお兄ちゃん、ちょっと、こっち来て!」
レナが、真木ヒナタを呼んだ。