やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「わかってますよ。今回ばかりは、ポチさんも頼りにしてますよ。」
私は、サブから視線をはずし、ポチを見た。
「それでは、私も準備に取り掛からせていただきますわ!そこのあなた、屋敷を案内してくださらない。」
いきなり葵が、サブに声をかけてきた。
「お、俺がですか?」
驚いた表情で葵を見返すサブ。
「そうですわ。あなたに私を案内する名誉を差し上げますわ。」
気品に満ちた笑みを浮かべる葵。
「よかったですね。葵様をご案内できる名誉が与えられるなんて。」
椿 麗子が、サブの腕に抱きつき、腕に豊満な胸をつけて微笑む。
「・・・・いや~・・・俺でいいんですか?」
あからさまに視線を椿 麗子の胸に注ぎながら、デレデレとした表情になるサブ。
「もちろんですよ。」
サブへのトドメの笑顔を浮かべる椿 麗子。