やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「わかりました。このサブが、しっかりご案内させていただきます。」
胸を張りながら答えるサブ。
「・・・・最低。」
そんなサブを見て、ボソッとつぶやく私。
「・・・・いいなぁ~・・・」
こちらもサブを見て、ボソッとつぶやくポチ。
「あっ、いや、その、小夜、あのな、俺は、別に胸が大きい人が好きとかそういうわけじゃないんだよ。」
私のつぶやきに理性を取り戻し、必死で私に言い訳をするサブ。
「何をしていますの?さっさと行きますわよ。」
そんなサブの状況など気に留めず、葵は、部屋を出て行った。
サブも、その後で椿 麗子に腕を引っ張られながら、連れて行かれてしまった。