やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・とうとうアッシと二人っきりに・・・活動前にチーム小夜なくなっちゃいましたね・・・」
「・・・・そうですね。」
心配そうな表情でポチを見る私。
「でも、任せといてください。アッシは、こう見えても、昔、日本料理店で修業したことがあるんですよ。」
「本当、ポチさん?」
「はい。ですから、舌には自信があります。」
「・・・舌?・・・腕じゃなくて?」
「はい。修行3日目でつまみ食いがばれて、首になりましたから。」
「・・・・・はぁ~」
私は、少しでもポチに期待をした自分が恥ずかしくなった。
「小夜!」
落ち込む私に組長が声をかけてきた。
「はい。」
組長を見る私。
「料理のことなら、熊に聞けばいいだろ?あいつ、俺の好み知ってるから。」
私にアドバイスをくれる組長。