やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
第5節:味噌汁
厨房のドアを開け、中に入ると、そこには、おいしそうにプリンを食べている熊さんがいた。
「熊さん、大変!私、料理作らないといけなくなっちゃった!熊さん教えてくれる?」
私の言葉に動きが止まる熊さん。
「小夜姉さん、それじゃ、何が言いたいのか伝わりませんよ。」
ポチが後ろから私に言う。
「えっ、あっ、そうか。」
私は、熊さんになるべくゆっくりと状況を説明した。
熊さんは、プリンを食べながら、私の話を真剣な表情で聞いている。
「わかった、熊さん?」
「・・・・・・うん。・・・・わかった。」
うれしそうな熊さんの表情。