やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「さ、小夜姉さんは、元々、暴力が得意なんだから、料理が苦手でも仕方ないですよ。」
落ち込む私に慰めの言葉をかけるポチ。
ただ、その言葉は、真木ヒナタの言葉と一緒でまったく私の慰めにはならなかった。
「小夜・・・・・最初・・・・みんな・・・ダメ・・・・練習・・・練習。」
熊さんも自分の言葉で必死に私を慰めてくれる。
「・・・そうだよね。熊さんのいうとおり、練習しないとね!」
熊さんの言葉に再びやる気を取り戻す私。
それから、私は、お世辞にも上手とは言えない熊さんの教え方に習いながら、味噌汁の作り方を習得した。