やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・あの、小夜さん。うれしいのはわかりますが、熊さんが、恥ずかしそうな表情になってますから、そろそろよろしいですか?」
私は、執事の言葉で我にかえり、執事から離れた。
「す、すいません。」
顔を真っ赤に染めて謝る私。
「いいですよ。それでは、早速、必要な食材を取り寄せますので、教えていただけますか?」
「はい。」
私と執事と熊さんは、それから、必要な食材について話し合った。
「それでは、これですべてですね。」
執事が私に確認する。
うなずく私。
「それでは、至急、取り寄せますので、小夜さんは、少しでも料理の腕が上がるように熊さんに習ってしっかりと練習してくださいね。」
「はい。頑張ります。」
私の返事を満足そうに見た後で、執事は、厨房を出て行った。