やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「熊さん、良かったね。」



先ほどとは違い安心した表情で熊さんに話しかける私。



「・・・・俺・・・・愛情・・・・一番・・・・思う・・・・」



熊さんは少し納得いかないような表情。



「熊さん、松坂牛には無理だよ。・・・・・・・ところで、ポチさんは?」



私は、いつの間にか、ポチの姿が見えないことに気づいた。



「・・・・さっき・・・・サブ・・・・来たとき・・・・出て行った・・・・。」



熊さんが答える。



「へぇ~気づかなかったなぁ~・・・それじゃ、もう遅いから、続きは明日にしようっと。熊さん、明日も教えてね。」



「俺・・・・小夜と料理する・・・・・楽しい・・・」



うれしそうに答える熊さん。



「お願いね。」



私の言葉に大きくうなずく熊さん。



私は、熊さんにオヤスミの挨拶をして厨房を出て、自分の部屋へと向っていった。



< 297 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop