やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
第9節:それぞれの料理と結果
屋敷の大部屋には、大勢の笹山組の組員が、朝食の時と同じように座っている。
そして、その大勢の組員の前には、組長、静代、真木ヒナタ、執事が並んで座っていた。
「それでは、今から、組長の結婚相手決定戦の第一戦、料理対決を行います。」
オオオオォォォォーーーーーー!!!
執事の言葉に大勢の組員から声が上がる。
「それでは、まず、小夜さんから、料理を運んでください。」
私は、執事の言葉を受けて、厨房に行き、料理を運んでくる。
私の用意した料理は、新潟県産のブランド米を富士山の湧き水を使って炊いたご飯と長野県産のお味噌と水、高級豆腐を使った味噌汁と時期ではないので最高級とまではいかないけど、今の時期では最高の物を使った鮭を簡単に焼いた料理だった。
一堂の注目が、私の運んだ料理を食べる組長と静代、真木ヒナタ、執事に集まる。