やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・・おっ、うまいな!」
組長が声を出す。
「健康的で老人には、ありがたいね。」
静代も満足そうに言った。
「何だよ!肉ないじゃんかよ!俺は、肉食いたいんだよ!!」
真木ヒナタは、不愉快そうに叫ぶ。
「・・・・・・ふぅ・・・ご馳走様でした。」
執事は、納得した様子で箸をおいた。
私は、その様子をハラハラした気持ちで眺めていた。
「それでは、次に、葵様の料理をお願い致します。」
執事の言葉に葵が立ち上がる。