やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「・・・・・これ・・・味噌汁の分類になるのか?」



組長のつぶやき。



「当然です。大和様の好きな料理ということで、この葵、精一杯、作らせていただきました。・・・・先ほどの貧乏な味噌汁とは格が違います!」



葵とポチが、私をあざ笑うかのような表情を向ける。



「・・・・・・・そ、それでは、試食しましょう・・・・」



執事が、少し苦笑いを浮かべながら、声をかける。



「・・・・・・・・・何だ、これ・・・・カニの足が・・・・・味噌汁の中でメロンに刺さってるぞ・・・・この味は、まさか・・・・マンゴー?????」



組長が、苦しそうにつぶやく。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ~・・・・この歳でこんな罰をうけないといけないのかね・・・・」



静代も悲しそうに表情を曇らせる。



「おっ、味噌汁の中にステーキ肉発見!!・・・・やっぱ、肉だろ、肉!!!」



美味しそうに肉にかぶりつく真木ヒナタ。

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