やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「それでは、結果を発表致します。私から、ヒナタさん、静代様、組長の順に一番美味しかった料理を発表していきますので、一番多くの票を取った方の勝ちとなります。」
執事が、みんなに説明する。
その部屋にいる全員が、執事の言葉に緊張した面持ちでうなずく。
「それでは、私は・・・・・・小夜さんの料理に一票いれます。」
オオオオオォォォォォォォーーーー!!!!
執事の言葉に大歓声が上がる。
「それじゃ、俺は・・・・・・・・・」
真木ヒナタが、少し考え込み、そして、
「・・・・・・・葵かな。」
と言った。
エエエエエエェェェェェェェーーーー!!!
真木ヒナタの言葉に疑問の声が上がる。
「何だよ!文句がある奴は出てきやがれ!!」
疑問の声に腹を立てた真木ヒナタが叫ぶ。
その瞬間、一堂は、静寂を取り戻す。