やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「次は、アタシだね。」
静代も真木ヒナタと同様に考え込む。
(真木さん、葵様に入れちゃったから、まずいかも・・・)
私は、不安になった。
もし、ここで、静代が葵に入れると、良くて引き分けで、私の勝ちがなくなるから。
私は、心の中で必死に祈りながら、静代を見つめる。
「アタシは・・・・・・・・・レナだね。」
わぁぁぁぁぁーーーーー!!!!
3人目が終わり、3人とも1票づつで、部屋の中の興奮も最高潮に達した。
「やっぱり、おじいさんとの思い出の味を選ばないわけにはいかないからね。」
静代は、遠い目でつぶやいた。