やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「葵様、結果にご納得いただきましたか?」
執事が、葵に話しかける。
「・・・・・納得しましたわ!葵は、この後、2勝すればいいだけですから、こんな料理対決、気にしておりません。」
執事に答える葵。
「それでは、小夜さんもよろしいですか?」
私を見る執事。
「・・・はい。」
私は、申し訳ない表情で執事に答えた。
「では、改めまして、料理対決の勝者は、レナさんと致します。」
執事が、宣言した。
「それでは、引き続きまして、第2戦の勝負内容を発表致します。第2戦目は、障害物競走と致します。」
続けて話す執事。
その執事の話した言葉に一堂あっけにとられる。
「・・・・・・・・すいません。・・・障害物競走って・・・運動会とかである障害物競走ですか?」
私は、念のため執事に尋ねる。