やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・3万円アップ?」
真木ヒナタが、真剣な表情で執事を見る。
「何を言ってるのですか。・・・・5千円がいいところでしょう。」
笑いながら返す執事。
「ふ~ん、それじゃ、これ、大和に見せてもいいんだ?・・・2万円。」
「別にやましい事はありませんので、かまいませんが、1万円。」
「のった~!」
執事の1万円を聞いて、すぐさま、執事にビデオカメラを渡す真木ヒナタ。
「交渉成立ですね。」
笑顔でビデオカメラを受け取る執事。
「約束だからな!」
念を押す真木ヒナタ。