やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
第12節:ヒナタとレナ
次の日は、運動会日和の快晴になった。
ドンドンドンドンドン!
朝、起きて、運動しないといけないから、ジャージに着替えていると、部屋をノックする音が聞こえた。
「ちょっと待ってくださいよ、真木さん!今、着替えていますから。」
私は、ノックに返事を返しておいて、急いで、ジャージを着る。
そして、ジャージに着替えた後で、ドアを開けた。
「何ですか?」
私は、予想通り、部屋のドアの前に立っていた真木ヒナタに声をかける。
「何だよ、小夜。お前、何で、ドア開ける前に俺ってわかったんだよ?」
不思議そうに真木ヒナタが私を見る。
「何でって・・・あんな酷いノックをするのは、真木さんしかいませんよ。」
私は、呆れた表情で真木ヒナタを見た。