やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・・・・・・・すいません。私にもわかりません。」
私は、悩んだ末に嘘をついた。
(やっぱり、こういう事は、2人で解決すべき問題だし・・・)
「そっか・・・まぁ~いいや。時間が経てば、レナの機嫌も直るだろ。・・・・・邪魔したな、小夜。」
真木ヒナタは、そう言うと、入ってきた時とは違い、酷く落ち込んだ様子で出て行った。
「・・・・・・・すいません、真木さん。」
私は、真木ヒナタが出て行った後で謝る。
(恋愛は難しいよ・・・・)
私は、しばらく、ベットに座って考え込んでいた。
そうしているうちに、いつの間にか、運動場へ行く時間になる。
「考えても始まらないし、私に出来ることをしよう!」
私は、そう決心してベットから勢いよく立ち上がる。
(私に出来ることは、この勝負で勝つことだけ!)
私は、気合を入れて、運動場へ向った。