やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「ふ~ん・・・・葵は早いのか?」
まったく敬語をつけずに静代に尋ねる真木ヒナタ。
「葵かい?・・・・確か・・・たいして早くないはずだけどね。」
真木ヒナタの言葉遣いには、まったくこだわらずに静代が答える。
「そっかぁ~・・・・あとは、レナが、どれくらい早いかだけど・・・・俺、知らないしなぁ~・・・」
真木ヒナタは、私を呼んでおいて、私には、最初の質問以外取り合わずに、ひとり頭を抱えていた。
「何を考えてるんですか?」
真木ヒナタに尋ねる私。
「んっ?ああ、今、誰に賭けようか迷ってんだよな。」
真剣な表情の真木ヒナタ。