やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
そんな笑顔の真木ヒナタに私は一言
「私は、1万円って言っただけですよ?」
とクールに言うとさっさと元の机の場所に戻っていった。
私の背中には、真木ヒナタが、「小夜の嘘つき!穴に落ちて死んじゃえ~!」と叫ぶ声が聞こえてきた。
しかし、私は、相手にせずに、急いで、机の場所に戻った。
机の場所でジャージの上から、トトロのパジャマを着る私。
トトロのパジャマは、私には、大きめのつくりだったので、スムーズに着ることができた・・・が、さすがにジャージとパジャマの2枚重ねは暑かった。
着終わって、レナと葵を見ると、2人とも、まだ、拳銃と日本刀を探すのに苦労している様子。
私は、今日、初めてトップに立って、次の障害物へと向った。
次の障害物は、マットがトラックの内側から外側に3枚並べてひいてあるだけ。
「・・・?」
意味が分からず、一番内側のマットの上で立ち止まる私。
「ついにここまで来ましたね、小夜姉さん。」
私は、横からポチに声をかけられる。