やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「?・・・これ何なんですか、ポチさん。」
私は、ポチに尋ねる。
「よくぞ、聞いてくれました!最後の障害は、このアッシです。アッシを倒さないと、ここは通れません!」
ポチは、そう言うと、身構えた。
(・・・・結局、こうなるんだ・・・)
私は、軽くため息をつく。
「さあ、今こそ、アッシが小夜姉さんを下克上する時!容赦しませんよ!」
威勢よく私に向ってくるポチ。
そのポチを容赦なく合気道の技でマットに叩きつける私。
「ウグッ!」
ポチは、威勢のよさとは裏腹にあっという間に私に倒された。
「・・・・相手が、ポチさんで良かった。」
私は、倒れたポチを見て、独り言をつぶやき、ゴールへと向って走ろうとする。
しかし、倒れたポチが、私の足を掴んで、走らせないようにする。