やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
「・・・・・ところで、何で、結婚式を1週間後にしたんですか?」
私は、真木ヒナタの話題を、これ以上、レナに切り込むことはできずに、別の話題にかえた。
「それは、私、1週間後にアメリカに一度戻ることになってるんですよ。だから、その前にやっちゃった方がいいかと思って。・・・・結婚式やらないでアメリカに戻ったら、私、もう、日本に来ないような気もしたし。」
「それじゃ、レナさんは、結婚式の後、すぐにアメリカに戻るんですか?」
「はい。向こうでやり残した事もありますし、大学もどうするか決めないといけませんから。」
「・・・そうですか。・・・・あっ、そうだ、朝食の準備が出来てますから、急いで、来て下さいね。」
私は、レナと長々と話していて、執事に言われたことを忘れていた。
「わかりました。すぐ、準備して向います。」
レナの返事を聞いて、私は、急いで朝食の部屋に戻っていった。
(・・・・・・・このままでいいのかな?)
私の心の中を疑問が渦巻いていた。