やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】
その夜、私は、仕事が全部片付いた後で、真木ヒナタを私の部屋に呼んだ。
「何だよ、小夜?俺に用事って?」
ノックもせずに、真木ヒナタが入ってきた。
「真木さん、そこに正座しなさい!!」
私は、真木ヒナタが、部屋に入ってくるなり、きつい口調で命令する。
「・・・・・・・なんだ?これ新しい遊びか?」
少しにやけながら私を見る真木ヒナタ。
「いいから、早く正座なさい!!」
私の強い口調に興味をそそられたのか、真木ヒナタは、私に言われたとおりに、私の前に正座をした。
「で、次は?」
興味深々の様子で私を見る真木ヒナタ。