やくざと執事と私【第2部:ラブ&レース】


「単刀直入に聞きます。真木さん、あなたは、レナさんのことを好きですか?」



私は、真剣な表情で、真木ヒナタに聞いた。



「何だよ、いきなり。・・・・好きに決まってるだろ。」



真剣な私を不思議そうな表情で眺めながら、真木ヒナタが答える。



「それじゃ、真木さんは、レナさんが組長と結婚しても大丈夫なんですか?」



「・・・・・大丈夫って・・・何が?」



「疑問を疑問で返してはいけません!」



さらに興奮する私。



「いや、意味がわからないから、聞いたんだけど・・・まぁ、大和だったら、レナを幸せにしてくれそうだから大丈夫なんじゃないか。」



私の勢いに押され、真面目に答える真木ヒナタ。



「そういうことを聞いてるんじゃありません!真木さんが、大丈夫かと聞いてるんです!」



「俺が?何で俺が大丈夫なんだよ?」



「好きな人を組長にとられて、平気なんですか?」



「・・・・あのさ、小夜。俺とレナは、血は繋がってないけど、家族のようなものだぞ。大和に取られるとかいう問題じゃないと思うけど。」



私の質問に呆れた表情で答える真木ヒナタ。


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